systemctlコマンド
systemctlコマンドはLinuxで使われるsystemdの管理ツール。実行中のサービスの起動や停止、再起動、ブート時に起動するサービスの有効化と無効化、利用可能なサービスのリスト表示、システムのステータス確認など、多くの管理タスクに使用する。
systemdとは systemdはLinuxで利用されているデファクトスタンダードな初期化システムで、システムの起動時に各種サービスを立ち上げる役割を担う。
サービス管理
サービスの起動と停止
- systemctl start <サービス名>：サービスを起動する
- systemctl stop <サービス名>：サービスを停止する
- systemctl restart <サービス名>：サービスを再起動する
- systemctl reload <サービス名>：サービスの設定を再読込する（サービスを停止させずに）。
サービスの状態確認
- systemctl status <サービス>：サービスの現在の状態を表示する。
サービスの有効化と無効化
- systemctl enable <サービス>：システム起動時にサービスを自動的に起動するように設定する。
- systemctl disable <サービス>：システム起動時にサービスを自動的に起動しないように設定する。
サービスの一覧表示
- systemctl list-units --type=service：現在のサービスの一覧を表示する。
システム管理
システムの停止と再起動
- systemctl halt：システムを停止しhalt状態にする。
- systemctl poweroff：システムを停止し電源を切断する。
- systemctl reboot：システムを再起動する。
システムの状況確認
- systemctl list-units：現在のすべてのユニット（サービス、マウントポイント、スワップ領域など）の一覧を表示する。
- systemctl get-default：システムのデフォルトのターゲット（起動時のシステム状態）を表示する。
ターゲット管理
- systemctl isolote <ターゲット名>：指定したターゲットに切り替える。
- systemctl set-default <ターゲット名>：システム起動時のデフォルトのターゲットを設定する。
ターゲットについて
複数のユニット（サービスやマウントポイント、デバイスなど）をグループ化し、システムの特定の状態や実行モードを表現する役割を持つ。 下記表が主なターゲット
| ターゲット | 説明 | ランレベル |
|---|---|---|
| poweroff.target | システム終了 | 0 |
| rescue.target | レスキュー（シングルモード） | 1 |
| multi-user.target | CUIログイン | 2,3,4 |
| graphical.target | グラフィカルログイン | 5 |
| reboot.target | システム再起動 | 6 |
参考サイト
【完全版】systemctlのコマンド一覧｜実例付きで徹底解説